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和栗のきりかぶクレープロールの物語
歴史の中を歩きながら、ふと立ち止まると、古い神社やお寺が持つ静かな存在感が心を満たしてくれます。長い時を刻んできた木々や石畳は、見えない記憶をそっと語りかけてくるようです。そんな歴史の重なりを「年輪」に見立てて作ったのが、この**「和栗のきりかぶクレープロール」**です。
まず、フォークをそっと入れると、和栗のペーストで包まれたクレープ層が、まるで木の年輪が現れるようにひらいていきます。クレープ生地のしっとりとした感触と、和栗のやさしい甘さが口の中で溶け合い、ふんわりとしたほうじ茶のクリームが香ばしく香ります。
さらに、クレープの中心には和栗の渋皮煮と木苺のソースが隠れています。渋皮煮のしっとりとしたコクと、木苺の爽やかな酸味が重なり合い、味わいのリズムが一層豊かに。ナイフを入れるごとに、年輪のごとく、いくつもの表情が少しずつ現れていきます。
クレープロールの周りには、瑞々しい和梨のスライス、ほろ苦いコーヒーゼリー、カリッとしたホワイトチョコクランチ、木苺のパルフェなどが彩りを添えています。ちょっとずつ一緒に口に運ぶと、和梨のシャキシャキとした食感や、クランチのアクセントが秋の味覚を引き立ててくれます。自然に溶け込むような素朴な和のテイストに、つい頬が緩んでしまうはずです。
このデザートには、移ろう時と変わらないものへの敬意を込めています。日常のひととき、tawanicoでこの「きりかぶクレープロール」を味わいながら、歴史の流れに思いを馳せてみませんか?
お客様の秋の物語が、このひと皿から始まることを願っています🍁